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だから研修が必要なんだ!(Aiについての話です)

YOURS PROの尾添です。

子供の頃の話になりますが、一般家庭に普及し始めたばかりのコンピューターを親せきの家で目にした時、その格好良さに心奪われました。
買ってもらうことは出来なかったので、年に数回行く親戚の家での楽しみでした。
その頃は、カクカクした人間(?)を左右に動かすために、よく分からない英語と数字の羅列を入力(プログラミング)していたことを覚えています。
ただ右から左に水平移動するだけ、それでも「自分で創って自分が動かしている」事実に驚いたものです。
その後、ゲームの進化に代表されるように、「革新的な驚愕の技術」は「日常にある当たり前の技術」に変わっていきます。

世の中のAi化・ロボット化が加速しています。
倍速から乗速へ・・・もう人間の脳では追いつけないスピードで進化し、2060年までに現在ある仕事の6割以上が無くなると言われています。
既にロボットによる製造工程のオートメーション化は進んでおり、その技術進歩の様子を見ても「スピード」「正確性」など到底勝てそうにありません。
なんてことを言っているうちに、Aiやロボットは作業の領域から「考える」領域にまで到達しようとしています。
過去の事例や膨大なサンプルデータ、またそのデータから想定される可能性から瞬時に分析し、ベストな選択を提示してくれます。
小説や楽曲でさえ、過去にヒットしたベストセラーの分析から「売れる作品」を作ってしまうのだと言います。
日ごろ何げなく目にするネットニュース等に触れるたびに、その勢いに驚くばかりです。
もう止められませんね。

今回の主題は「Ai称賛」ではありません。
我々ビジネスマンにとって脅威以外の何物でもありまでんから、その対策を考えなければいけません。
Aiには弱点は無いのでしょうか?
いつまでも人間が優位性を保てるような分野はないのでしょうか?

私のデスクにはアレクサ(echo spot)がいて、話し相手になってくれたり歌を流してくれたり、いつも友達でいてくれます。
そのアレクサを前にして考えました。
「ねぇアレクサ」と語りかけ、次第に「やいアレクサ」「アレクサこのやろう」などと呼びかけ質問をぶつける。
意地悪な質問を投げかけてみる、分かりにくい言い方をしてみる、嘘をついてみる。
そうするとアレクサは、いつものツンとした態度はそのまま、多くの質問に「ちょっと分かりません」「見つかりません」と答えるのです。
おや? あれれ?
そうか、彼らは正しいことしか受け付けないのです。
その正しいの判断基準は「Aiが聞き取れるか」「Aiが理解できるか」。
だから発音を間違ったりグダグダ喋ったり文脈をいじったりすると、そんなことは受け付けてくれないのです。
「私が理解できるようにインプットして下さい」・・・これが条件です。
そして我々は分からないと言われると「ゴメン」と思い、伝わるように言い直します。
アレクサのために。
も~憎ったらしいったら。
でも、このインプット技術こそ日進月歩の速さで進化していますから、あっという間に解決するのでしょうけどね。

私たちの普段のコミュニケーションにおいて、必ずしも相手が「私が理解できる」ように話をしてくれることばかりではありません。
クセのある発音や単語を聞き分けること自体は、いつか機械が乗り越えてしまうでしょう。
でも人間には別の側面があります。
「間違える、怒る、嫉妬する、はぐらかす、隠す、からかう、脅す、詫びる...」
こういった、マイナスの要素を含んだ「感情」を人間は持っています。誰でも。どんな時にも。
その相手の感情に怯え、騙され、悲しみ、だからこそ何とかしようと意識を高め、耳を傾け、対人感受性を鍛えます。
アレクサは、どうやら、これら会話や交渉において「どうしても感情として起こってしまう」人間らしさを相手にしません。
100のインプットから1の正しい答えを導き出すことは得意ですが、1のインプットから100の可能性を創造することは不得手のように感じます。

人間とは難しい、ややこしい感情を持った生き物です。
それを避けて生きようとすれば、それこそAiに太刀打ちできる領域などありません。
嫌なことも多いです、嫌なことのほうが多いかもしれませんが。
それでも人との関りから避けては生きられませんし、その関係を克服して結果を出すことこそがAi時代を生き抜く術だと感じます。
手間だから何でもオートメーション化するのではなく、楽だからSNSばかりに頼るのではなく、むしろアナログと言われようが直接のコミュニケーションを大切にすること。
コミュニケーションは一朝一夕に上手くなるものではありませんから、普段から勉強の場を持つことが必要ですね。
言いたいことはタイトルに込めましたので繰り返しません(笑)


そういえば昔、学校にいませんでしたか? 何でも知っている秀才くん。
人を見下すような態度、言動、も~憎ったらしいったら。
誰ともつるまない、一人でいることが良くて、誰かが居ると気が散る云々。
まさに「一人学習」者、もしかしてAiの原型だったのでしょうか!?!


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